2012年02月07日

インフルエンザに紛れてスギ花粉症

インフルエンザウィルス感染症が猛威を振るっており、ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックでも感染患者さんが急増しています。南さつま市内の小中学校で学級閉鎖が相次ぎ、さらに家庭内で家族に感染することで感染が拡大しているようです。

しかしここ数日、くしゃみや鼻水などの「かぜ症状」を訴えてインフルエンザを心配してこられる方の中に、ちらほらとアレルギー性鼻炎が原因である例が見られるようになりました。

しかも前年までに当院の検査(鼻汁好酸球検査、抗原特異的抗体価反応)でスギ花粉症と診断された方々が、鼻水やのどの痛みを訴えてこられています。

しかし気象庁からは「スギ花粉飛散開始日」の宣言はいまだ出ておらず。
ちなみに「スギ花粉飛散開始日」の定義は「環境省花粉観測システムの花粉自動測定器(ダーラム型花粉採集器)にて1平方センチメートルあたり1個以上の花粉が2日以上連続して観測された最初の日を指す」となっています。

ちょっと気になったので、なにげに「環境省花粉観測システム(はなこさん)」をチェック。鹿児島県環境保健センターのデータを表示してみたのですが。。。

gw2012020754610100.png
スギ花粉、すでに飛んでますやん。。。

びっくりして、過去のデータと比較。

gs201254610100.png
。。。今年2012年は、2月2日に2000個/平方メートル以上の大量飛散を記録しています。昨年2011年は2月22日に同程度の飛散を記録しているので、実に3週間も早く飛散していることになります。。。。飛散、はや。

昨年2011年の飛散開始日は2月25日でした。このグラフを見ると2月22日に最初の飛散ピークがあり、その3日後に開始日宣言が出されています。。。。とはいえ「1平方センチあたり1個以上が2日続いたとき」という定義なので、今後の経過を見ないと何とも言えませんが。

やはり、当院外来で「かぜだと思っていたら実はアレルギー性鼻炎」という患者さんが増えてきているのは、ハウスダストアレルギーに加えてスギ花粉症の関与も考えられます。

「かぜ」と「スギ花粉症」は、自覚症状だけ見ると鑑別困難な場合が多いです。「鼻水、くしゃみ、のどの痛み、セキ、、、、どれも

インフルエンザウィルスに対する診療でバタバタしている最中ですが、気象情報にもアンテナを張ってスギ花粉症のピークに対する対策も徹底すべきであると改めて感じました。

【リンク】環境省花粉観測システム(はなこさん)
http://kafun.taiki.go.jp/index.aspx
posted by BB at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | クリニック診療
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