2011年07月08日

城山吸入療法懇話会

ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックでは、本年4月に日本アレルギー学会認定専門医を取得し、昨年以上にアレルギー疾患診療へ力を入れています。

その一環として本日は、「城山吸入療法懇話会」という、呼吸器内科の研究会に参加してきました。

長崎大学第二内科の松瀬准教授による「喘息診療 Up to date」というご講演でした。

3週間以上の長引く咳でお困りの患者さんが耳鼻咽喉科を受診する例は、実は大変多いのです。

耳鼻咽喉科領域で咳の原因となりうる病気としては、慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの鼻疾患(鼻汁がのどに流れ込む後鼻漏がノドを刺激する)、あるいは喉頭ポリープや喉頭腫瘍、声帯麻痺などの喉頭病変、などが挙げられます。咳の原因が鼻やノドにある場合は、耳鼻咽喉科の専門領域ですのですぐに診断・治療を行うことができます。
しかしこれら耳鼻咽喉科疾患を除外しても咳が持続する場合、当然ながら喘息・肺気腫など下気道疾患を精査する必要があります。

そのような場合、当院では、聴診など理学所見による診断、呼吸機能検査(肺年齢測定機能付きスパイロメーター)等を行います。これらの検査で下気道病変が疑われる場合、マルチスライスCTによる胸部CT撮影を行います。撮影された画像はオンラインで転送され、遠隔画像診断システムにより放射線科専門医が読影・診断を行います(ネットメディカルセンター)。これらの初期診断で下気道疾患を認めたりあるいは強く疑う場合、呼吸器専門施設と連携をとりつつ治療を進めていきます。

そのためにも、呼吸器領域における最新の知見を学び続けることは非常に重要であると考えています。

本日の懇話会では、吸入ステロイド薬による治療を中心に、喘息の診断並びに治療に関する最新情報を拝聴させて頂きました。さらに耳鼻咽喉科医にとっては難治性副鼻腔炎としてなじみ深い「アスピリン喘息」に関するトピックスもあり、非常に参考になりました。

当院では、耳鼻咽喉科医としてだけでなく、アレルギー科専門医として、下気道疾患の初期診断が的確に行えるよう、さらに修練を重ねていく必要があると思っています。
posted by BB at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 臨床研究
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