2012年02月26日

スギ花粉症飛散・初期療法について

ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックでは、週末にかけてスギ花粉症による受診率が急増しています。
特に2月23日(木)から「眼のかゆみ、鼻水、のどのイガイガ」を訴える例が多かったです。

環境省花粉観測システム(はなこさん)を使用すると、過去2年分のスギ花粉飛散データと今年のデータを比較することができます。早速調べてみました。

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確かにここ数日、花粉飛散量は急増していますが、去年の今頃は今年の3倍以上(!)も花粉が飛んでいたというデータです。去年はもっとひどかったんですね。。。

スギ花粉症の予防として、鼻アレルギー診療ガイドラインで推奨されている治療法は「初期療法」です。

これは、花粉飛散予測日(花粉が飛び始める日)の2週間前から治療薬を内服しておくことで、症状が出にくくなるという原理です。

初期療法の利点としては、下記のような点が挙げられます。

(1)花粉が飛ぶ前から治療薬を使用することで症状が出にくくなる。
(2)症状が出ても軽症で済む場合が多い。
(3)初期療法は1種類の薬剤だけでよいので、薬の使用量が少なくて済む。
(4)花粉が飛び始めて、症状が出てしまってから治療薬を使用すると、効果発現に時間がかかる。初期療法だとこの問題点が回避可能である。

当院では気象庁などのデータから、2月14日前後が飛散開始予測日であることを調べて、1月末〜2月初めを初期療法開始日として治療を導入してきました。

今年はすでに初期療法の適応時期は過ぎておりますが、現在スギ花粉症でお困りの方は、来年の初期療法導入をご一考されてはいかがと思います。
posted by BB at 11:28| Comment(0) | TrackBack(0) | クリニック診療

2012年02月24日

スギ花粉の本格的飛散

ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックでは、いよいよスギ花粉症での受診患者さんが増えてきました。

先週2月18日(土)、スギ花粉の飛散が急激に増加したのですが、その後しばらくは沈静化していました。

しかし、昨日2月23日(木)は急に気温が上昇したせいか、花粉飛散のピークが認められたようです。なんといっても日中の最高気温が22度にまで到達してましたから。。。

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というわけで、24日(金)はスギ花粉症の症状を訴える方の受診が急増しました。

「くしゃみ、はなみず、はなずまり」の3大症状に加えて、スギ花粉症で多いのは「目のかゆみ」「のどの痛み」といった症状です。また咳が続く方もおられます。

これらの症状を感じたら、この時期は「風邪引き」よりも「スギ花粉症」の可能性がかなり考えられます。。。
posted by BB at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | クリニック診療

2012年02月07日

インフルエンザに紛れてスギ花粉症

インフルエンザウィルス感染症が猛威を振るっており、ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックでも感染患者さんが急増しています。南さつま市内の小中学校で学級閉鎖が相次ぎ、さらに家庭内で家族に感染することで感染が拡大しているようです。

しかしここ数日、くしゃみや鼻水などの「かぜ症状」を訴えてインフルエンザを心配してこられる方の中に、ちらほらとアレルギー性鼻炎が原因である例が見られるようになりました。

しかも前年までに当院の検査(鼻汁好酸球検査、抗原特異的抗体価反応)でスギ花粉症と診断された方々が、鼻水やのどの痛みを訴えてこられています。

しかし気象庁からは「スギ花粉飛散開始日」の宣言はいまだ出ておらず。
ちなみに「スギ花粉飛散開始日」の定義は「環境省花粉観測システムの花粉自動測定器(ダーラム型花粉採集器)にて1平方センチメートルあたり1個以上の花粉が2日以上連続して観測された最初の日を指す」となっています。

ちょっと気になったので、なにげに「環境省花粉観測システム(はなこさん)」をチェック。鹿児島県環境保健センターのデータを表示してみたのですが。。。

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スギ花粉、すでに飛んでますやん。。。

びっくりして、過去のデータと比較。

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。。。今年2012年は、2月2日に2000個/平方メートル以上の大量飛散を記録しています。昨年2011年は2月22日に同程度の飛散を記録しているので、実に3週間も早く飛散していることになります。。。。飛散、はや。

昨年2011年の飛散開始日は2月25日でした。このグラフを見ると2月22日に最初の飛散ピークがあり、その3日後に開始日宣言が出されています。。。。とはいえ「1平方センチあたり1個以上が2日続いたとき」という定義なので、今後の経過を見ないと何とも言えませんが。

やはり、当院外来で「かぜだと思っていたら実はアレルギー性鼻炎」という患者さんが増えてきているのは、ハウスダストアレルギーに加えてスギ花粉症の関与も考えられます。

「かぜ」と「スギ花粉症」は、自覚症状だけ見ると鑑別困難な場合が多いです。「鼻水、くしゃみ、のどの痛み、セキ、、、、どれも

インフルエンザウィルスに対する診療でバタバタしている最中ですが、気象情報にもアンテナを張ってスギ花粉症のピークに対する対策も徹底すべきであると改めて感じました。

【リンク】環境省花粉観測システム(はなこさん)
http://kafun.taiki.go.jp/index.aspx
posted by BB at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | クリニック診療