2011年03月29日

レーザー鼓膜切開「OTOLAM」を導入!

ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックでは、レーザー鼓膜切開装置「OtoLAM」を導入しました。昨日設置作業が終わり、動作チェックを行ったところです。

レーザー本体は、世界最大のレーザーメーカーであるルミナス社の「ルミナスレーザー30c」です。これに、イスラエルのシャープラン社が開発したOtoscanハンドピースを取り付けたシステムが、レーザー鼓膜切開装置「OtoLAM」です。

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ガンダムでたとえるならば、ルミナスレーザー30cが「ガンダム00(ダブルオー)」、シャープランOtoscanが「オーライザー」、OtoLAMが「ダブルオーライザー」というところです。。。。

さて。

当院では開院当初から「小児耳鼻咽喉科」を標榜しております。子供に発症しやすい耳鼻咽喉科疾患を対象とした診療科ですが、特に急性中耳炎はその中で大きなウェイトを占めています。

急性中耳炎で中耳に膿(うみ)が溜まった場合、鼓膜を切開して膿汁を排泄させる治療が必要となります。通常は専用のメスで鼓膜切開を行います。

メスで切開した場合、小児では特に、開けた穴(鼓膜穿孔)が早期に閉鎖してしまい、膿汁が再貯留することがあります。メスによる鼓膜切開では、切開部の平均開存期間は約3日といわれています。

この問題を克服するために開発された装置が、レーザー鼓膜切開「OtoLAM」です。穴のサイズは0.8mmから2.0mmまで、0.2mm刻みで設定可能です。さらに、OTOLAMにて開大した切開口はメスで切った場合よりも長期に開存しつづけます(約2週間)。このことは、中耳の炎症が治まるまで十分に穿孔が持続するため、中耳炎をより確実に治癒させることができます。

さらに、モニター下に操作を行うので、鼓膜切開の瞬間を患者さんおよびご家族に見ていただけます。インフォームドコンセントの手段としても最適です。

レーザー鼓膜切開は、安全でより確実な鼓膜切開法であり、従来法と比較して中耳炎の治療効果をよりいっそう高める治療法です。しかしながら、機器導入におけるコストの問題があり、いまだ全国的に普及しているとは言い難い装置です。

実は院長、既に勤務医時代に、デモ機を使用したレーザー鼓膜切開術を20例ほど行った経験があります。その時以来、OtoLAMに惚れ込み、開院当初からずっと導入を考えていた装置でした。

今回、念願かなって、ついに導入することができました!!

鹿児島県では、第1号機が鹿児島大学病院耳鼻咽喉科に2010年導入され、当院が県内で2番目の導入施設となります。

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小児急性中耳炎の治療成績をより改善させるため、ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックではレーザー鼓膜切開「OtoLAM」をしっかり活用していきたいと思います。
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2011年03月26日

みなみの風 ふれあいコンサート

ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックのある南さつま市で、4月にコンサートが開催されるということでその御案内をいたします。

「みなみの風 ふれあいコンサート」
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南さつま市で活動しているコーラスグループ、同市在住の音楽家、音楽専門大学で音楽家を目指して勉強中の若き卵たち、おとなりの川辺町出身の県内で活躍中のソプラノ歌手の賛助出演など、南さつま市にゆかりのある人々の音楽を演奏するコンサートだそうです。

4月23日(土)午後2時、いにしえホールにて開演とのことです。

クリニックにもポスターを掲示しておりますので、ご覧下さい。
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キッズコーナー前の「ちびっ子テレビ」の上方です。

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南さつま市を音楽で盛り上げる素敵なイベント、ということで紹介させて頂きました。

世の中が大変な時だからこそ、素晴らしい音楽で癒されたいものです。
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2011年03月23日

日本アレルギー学会認定専門医・認定証を受領

先日のブログでご報告しましたが、ふくいわ耳鼻咽喉科クリニック院長は、平成23年1月30日に行われた日本アレルギー学会認定専門医試験を受験し、無事合格いたしました。

先日、日本アレルギー学会事務局から「日本アレルギー学会認定専門医の認定証」が送付されてきました!

長い道のりでしたが、なんとか専門医資格を取得することができてよかったです。

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現在、日本アレルギー学会認定専門医は鹿児島県内に14名おられます。
そのうち、耳鼻咽喉科医は5名です。
日本アレルギー学会HP

15人目の専門医として、鹿児島のアレルギー学診療に貢献していく所存です。




。。。あれ。

。。。今気づきましたが、認定期間は4月1日からでした。。。

。。。ちょっと気が早かったですね。。。
posted by BB at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | クリニック診療

2011年03月13日

私たちにできること

東日本巨大地震、連日の報道で被害が拡大していく有り様は、本当に心が痛みます。
被災者の皆様におかれましては、心からのお見舞いを申し上げる次第です。

ただ一人でも多くの方が無事でいてほしい、一日中、そう祈り続けています。

甚大な被害にあった仙台、昨年5月に出張で訪れたばかりです。
Triple B「日帰りで仙台出張」

特に、仙台空港の映像が出るたび、やるせない想いでいっぱいになります。自分の行ったことがある場所が大変なことになっている、大勢の人々が生命の危機にさらされている、同じ日本人として何かできることはないのでしょうか。

管総理大臣の会見にて、関東以北の電力供給がままならず、計画停電を行うことを知りました。そして東日本全域で節電を徹底するよう、蓮舫大臣が呼びかけているのを観ました。

では九州に住む私たちも、節電をすることで余った電力が東日本へ送電されるのではないか。。。そう思って検索してみたところ、意外な情報を目にしました。

下記はツイッターからの引用です。

「北海道から九州までの電力系統は、全て送電線で繋がっています。このシステムでは西日本60Hzと東日本50Hzの周波数を変換する必要があり、変電所は新信濃、佐久間、東清水の3箇所でその能力100万kw分を既に供給中です。関東での節電をお願いします。」

下記ブログでは、「節電の必要な地域」と「そうでない地域」の詳しい解説がありました。
「節電すべきか」という疑問に対する回答(地域別)/原 悟克

ということは、いまのところは私たちが「極端な節電」をすることに意味はないと思われ、通常通りの「環境に配慮した節電」を維持する、ということになりそうです。

救援物資を送ったり、寄付金を送付したりと思いつくことはありますが、役に立たないものを送ることでかえって現場の手を煩わせる危険性もあり、いずれも被災地の受け入れ態勢と需要に応じて行うことが大事なようです。

私たちもまずは冷静になるべきと思いました。

ともかく、これ以上の災害が起きないことを祈り続けています。
posted by BB at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年03月10日

日本アレルギー学会専門医試験に合格!!

ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックでは、開院当初からアレルギー科を標榜しており、「舌がん・咽喉頭がんの早期診断」とともに、診療の大きな柱としてアレルギー診療に力を入れてきました。

アレルギー学に関しては、勤務医時代から日本アレルギー学会に所属して学んでおり、またアメリカ留学時代にも免疫アレルギー学の基礎的研究を行っておりました。

しかし開業医としてアレルギー診療をより専門的に行うためには、学会の認定資格である「日本アレルギー学会認定専門医」を取得する必要があることを以前から感じておりました。

専門医試験の受験資格を得るためには、学会参加、認定施設での研修、アレルギー集中セミナーの受講など、各種の条件があります。これらをクリアーすべく、開業も学会で勉強したりして努力を行ってきました。

昨年8月に横浜で開催された「相模原臨床アレルギーセミナー」に参加したのもその一環です。詳しくはブログでもご紹介しました。
Triple B「相模原臨床アレルギーセミナー初日」

そして本年1月、東京で日本アレルギー学会認定専門医試験を受験してきたのです。。。。

実は2008年11月の開業以来、試験を受けるのはこれが2回目だったりします。

1回目は2009年1月に受験した「がん治療認定専門医試験」です。この時は、開業して間もない時の受験で、かなりプレッシャーがかかっていたのを覚えています。。。
Triple B「がん治療認定医 試験合格!」

そして今回2回目となる受験の結果ですが。。。


!!!合格です!!!


。。。まあタイトルに「合格」とか書いてるので、すでにお分かりだと思いますが。。。

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試験範囲はアレルギー性鼻炎など耳鼻咽喉科的疾患にとどまらず、気管支喘息やアトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患全般からの出題でした。マークシート方式で110問、昔受験した共通一次試験を思い出します(センター試験ではないところが昭和な感じです)。

とにかく合格できてほっとしています。受験勉強を支えてくれた家族、そしてクリニックのスタッフに感謝しています。

3月末には認定証書が届く予定で、そしたら晴れて「アレルギー学会認定専門医」です!!
posted by BB at 22:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 臨床研究

2011年03月01日

スギ花粉の飛散開始

ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックのある鹿児島県南さつま市でも、先日2月25日にスギ花粉飛散開始が確認されました。

2月25日は金曜日でしたが、金・土のいずれも花粉飛散量が爆発的に増加し、目の痒みをはじめ鼻症状、ノドの痛みなど、スギ花粉症の症状を訴える患者さんが急増されました。

これまでの予測通り、今年の花粉量は昨年の数倍規模で増加しているようで、治療が奏功しにくいことも予想されます。

院長も自身の体調管理に気を付けて、全力で診療にあたっていきます!!
posted by BB at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | クリニック診療