2010年09月18日

windows XPでのRAID1構築にハマってしまいました。

ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックでは電子カルテ・ダイナミクスを使用しておりますが、PCおよびネットワークのセッティングはすべて院長が行っています。昼は診療、夜はシステム・エンジニアという、2足のわらじです。。。

今回、電子カルテサーバを新調するべく、エプソンダイレクトのPRO7000を購入しました。
最新のCore i7シリーズCPU(i7-950)、OS起動用にSSD(インテルX-25M)、総アルミニウムケースのニューマシンです。

届いたらすぐにHDDを増設して、1TB×2台にてRAID1構成としてデータディスクにしようとしました。

RAID1アレイ作成までは問題なくできて、ファイル書き込みも普通にできるのですが、何の気になしにHDDのベンチマークを取ってみると、大変なことが!!

Crystaldiskmark3.0による測定(SEAGATE ST31000528AS ×2台)
【単体ドライブ】read:110MB/s write:110MB/s
【RAID1】read:40MB/s write:110MB/s

シーケンシャル読み込み速度が半分以下に落ちていました。。。なんじゃこりゃと思っていろいろやってみましたが変わらず、あげくにいったんRAID1を解除して、これらのディスクを使ってRAID0を構成してみると、下記の結果です

Crystaldiskmark3.0による測定(SEAGATE ST31000528AS ×2台)
【単体ドライブ】read:110MB/s write:110MB/s
【RAID0】read:220MB/s write:200MB/s

RAIDOではちゃんと理論値通り動いています。。。

非RAIDとRAIDを混在したので読み込みが落ちたのかとも思いましたが、そんな話はありません。

どうにも原因がわからず、エプソンダイレクトにダメもとで質問してみましたが、やはり解決せず。。。まあ注文した構成を変更してのトラブルなので仕方が無いわけですが。

しかし、OSがwindows XP SP2という古いものであること、HDDが1TBとwin XPで使用するには大きめであること、などを考えて、RAIDドライバの問題かなと思いました。

もともとPRO7000に付属のドライバは「インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジー」というICH10R用の最新ドライバなのですが、この一つ前のものが「インテル・マトリックス・ストレージ・テクノロジー8.9」というドライバです。

これをインテルHPからダウンしてきてインストしてみると。。。

RAID1のシーケンシャル読込があっさり100MB/sオーバーです!!

というわけで、「windows XPでICH10RのRAID1を構成する場合、容量1TBであればインテルドライバは古いものを使う」が正解だという結果です。。。


。。。ここに辿りつくまで苦労しました。。。。

楽したかったので、あえて自作機でなくメーカー製PCを選んだのですが、正直、こんなに苦労するなら、メーカー製の高いPC買わなくても良かったのではないかと一瞬思いました。。。しかしハードについては訪問修理保証がつくので、そこはエプソンダイレクトに期待するところです。
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2010年09月04日

第34回日本医用エアロゾル研究会シンポジウム(2日目)

ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックでは、かねて告知しておりました通り、9月3日から4日まで臨時休診とさせていただきました。第34回日本医用エアロゾル研究会(名古屋)にて、院長がシンポジストとして講演を行うためです。

本日は学会2日目、いよいよシンポジウムが開催される日です。

エアロゾル療法の対象疾患は副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、さらに急性喉頭炎があり、ほぼすべての耳鼻咽喉科開業医で50年以上前から行われている治療です。さらに、今回の研究会で他演者にて発表されたアンケート報告では、来院患者の68%でエアロゾル療法が施行されていることがわかりました。

このように、耳鼻咽喉科実地臨床では不可欠な治療法ですが、より有効に活用するためには、適正な使用方法、吸入機器の改善、使用薬剤の検討など、いくつかの重要な検討ポイントがあります。

今回のシンポジウムでは各演者によりこれらのポイントがより明確に浮き彫りにされ、その解決策と工夫に関する報告と討論がなされました。

自分の講演では、治療を受ける側の立場から治療環境を観察し、患者さんのプライバシーを重視した治療環境の提供(個別化ブースの設置)、余剰エアロゾルによる環境汚染(スタッフ等の薬剤過剰摂取の危険性)を改善するための排気ダクトシステムの開発、吸入機器のノーズピース(鼻に当てる部分)に関する臨床研究、等を発表しました。

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討論では、大越俊夫教授(東邦大)、吉山友二教授(北里大)、竹野幸夫准教授(広島大)、Oliver Mitteldorf(PARI GmbH、ドイツ)の各演者、そして座長である黒野祐一教授(鹿児島大)、村上信五教授(名古屋市立大)の司会進行にて討議が行われました。

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今回シンポジウムでの討論を元に、エアロゾル療法を正しくより効果的に行うための指針が定まってきたように考えられます。


...とにかく無事に終わってホッとしました。。。発表直後の安堵顔です。。。
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シンポジストのご指名を受けた当初、開業医の立場でどのような臨床研究をすすめるべきか、かなり悩みました。

結果的には当院でこれまで行なってきた取り組みを中心に、いくつかの論点に的を絞って検討を行うことで、これまで気付かなかった問題点を新たに浮き彫りにすることもできました。過去に発表された文献を多数読むことで、その解決の糸口を探ることも出来ました。

そしてこれらがふくいわ耳鼻咽喉科クリニックの設備改善にもつながりました。

勤務医でも開業医でも、常に研究心を維持し続けることの大切さを再認識させられました。



(追記)

帰りに空港で食べた味噌カツ丼、メチャクチャうまかったです!!
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あと2杯はイケそうな気がしました!!
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2010年09月03日

第34回日本医用エアロゾル研究会シンポジウム(1日目)

ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックでは、かねて告知しておりました通り、9月3日から4日まで臨時休診とさせていただきました。第34回日本医用エアロゾル研究会(名古屋)にて、院長がシンポジストとして講演を行うためです。

というわけで、名古屋にいってきました。

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医用エアロゾル研究会は、耳鼻咽喉科感染症研究会と合同で開催される研究会です。

栄駅から徒歩5分で学会場であるホテル名古屋ガーデンパレスに着くはずだったのですが、地下鉄駅から地上に出た瞬間、「暑い!!」

連日猛暑がつづいているということで、この日も最高気温38度。。。鹿児島より確実に暑いです。。。学会場についたときには既に汗ビッショリでした。。。

自分のシンポジウムは2日目でしたので、初日は会場で講演を聞きつつ勉強です。

お昼にランチョンセミナーがありましたが、プログラムに「みわ屋飛騨牛上ステーキ重」と書いてあり、お弁当の内容まで書かれた学会も珍しいと思いつつ、いやでも期待感が高まります!

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たしかに「飛騨牛」と書いてあります!

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をぉ!!!!!!

ご飯が見えません。。。全面にステーキが自己主張しております。。。

ステーキは柔らかく、口の中でとろける、まさに最高の霜降り牛であります!!

これまで数多くの学会に参加してきましたが、さすがにステーキ弁当食べたのは初めてでした。
素晴らしい研究会です!!耳鼻咽喉科感染症研究会!!


。。。無論、多くの講演で勉強させていただきましたが、初日の思い出はステーキ弁当を第一位とさせていただきます。。。

夜7時から9時まで、翌日のシンポジウムに向けて打ち合わせ会がありました。明日はいよいよ発表です。
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